喪中欠礼はがきが
そろそろ届き始める頃でしょうか。
わたしが出した座敷婆の喪中はがきは
かなり常識はずれのものでした。
ブッ飛んでいたかもしれません。
わたしが、喪中はがきに印刷したのは
生前の母と、わたしたち家族4人とで
写真スタジオで撮った家族写真。
撮影したのは亡くなる2年半くらい前。
母は、当時すでに認知症で、施設に入り
しばらく経ち、落ち着き始めた頃でした。
撮影無料チケットをもらったのを機に
意思疎通できて、自分の足で歩けるうちに
元気な母の写真を撮っておこうと思いました。
はがき中央あたりに縦長に丸く囲んだ写真を
入れて、文章のレイアウトが変わりましたが
一般的な喪中はがきと大差なく、印刷は家で。
この喪中はがきを送ったのは、つながりの深い
母が年賀状をやりとりしていた母の友人と
母を知っている、わたしの友人だけです。
もとから、身内に不幸があった時も
我が家は喪中はがきを出さない主義でした。
変わりなく年賀はがきも送りました。
わたしも、今までたくさんの喪中はがきを
受け取ってきましたが、故人の写真が入った
はがきは見たことがありません。
わたしが、常識はずれの喪中はがきを
母やわたしの友人たちに送ったのは
幸せな母の姿を憶えていてほしかったから。
満面の笑みでドレスを着た7歳と5歳の姉妹を
両親と祖母が囲んで、笑っている家族写真。
写真の中の母は、小綺麗な服にお化粧して
穏やかに微笑んでいます。
母もわたしも、友人に
同居の愚痴や文句を吐いていましたが
最悪な日々の中にも、幼い娘たちの存在が
場を和ませたり、頬を緩ませたりして
笑顔になれるひとときがありました。
母にも、孫たちといることで感じられる
幸せな瞬間があったと思うのです。
たとえ一瞬を切り取った写真であっても
母が幸せだった姿を憶えていてほしいし
遺しておきたいと思ったのです。
この時の写真が、母の遺影になりました。
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