よくわからない母を理解するために仕事を選んで
「なぜ母はああなのか？」と謎を解き続ける人生。
そんな人生を、わたしは生きたいんじゃない。

自分が主役の人生を生きたいけど
ずっと自分だと思ってきた自分が信じられない。
本当の自分を取り戻したいよ。

頭に浮かんでくる単語をキーボードに打ち込んで
ネット情報を漁りまくった。

わたしに必要なアプローチを探し求めて
わたしの心が反応するサイトを次々に読み込んだ。

そして、あるカウンセラーのブログに辿り着いた。
わたしの心は揺さぶられて、涙が止まらなかった。

ブログの内容をノートに書き写して何度も読んで
自分に向き合う日々が始まった。

あるがままの自分を取り戻すには
自分の思いで行動すること。
やりたいことだけやって嫌なことはしないこと。

自分の気持ちを大切に生きるには
「これは、好き？嫌い？」
常に自分に聴いてみることから始める。

聴いてみてわからなければやってみる。
「やってよかった」「ああ、こんなものか」
と、やってみて初めてわかることがある。
それが自分と向き合うこと。

「やりたいことだけやって嫌なことはしない」
なんて、専業主婦のわたしにも難しいことだ。

専業主婦になったのは、家事が好きだからでも
やりたいことが家事だからでもない。

わたしは、人に尽くすことが自分の喜びになる
タイプでも世話好きでもないし、家族のために
頑張ろう！なんて、積極的に思えない。

わたしは生活を回すために家事をやっているだけ。
生活を回す＝生きること。
ってことは、自分一人になっても死ぬまで続く。

面倒くせえな。
家事が嫌でやりたくない自分の気持ちを認めた。

でも、こどもは小学生で、夫はサラリーマン。
やりたくなくても嫌でも、家に居るわたしが
家事をしないわけにいかない。それが現実。

とくに、食事の用意はやめられないと思って
わたしは自分をいちいち納得させることにした。

仕方なく料理を作る理由を上げて
料理することを自分自身で選んでから作り始めた。

わたしの作った物を家族は美味しいと言って
くれるし、料理は、下手ではないと思うけど
好きかと聞かれたら、別に好きじゃない。

今、家族のために家事をやれるのは
こどもが成長して終わりが来ると思うからよ。

献身を美化して
自分の気持ちをごまかしたりしない。

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