母が「アンタに買うたで」
と、教材の入った箱をわたしに見せてきた。
大きな箱の中身は、中学校の教科書に沿った
3学年分の家庭学習用教材だと言う母。
わたしに聞きもせずに勝手に買った教材は
1万2万どころじゃない高額商品だった。
昭和って、この手の訪問販売が多かったみたい。
学校に勤めていた母は、よく買い物をしていた。
児童向けの世界物語全集も買ってくれていた。
わたしは一応、教材を見て
「(せっかく買ってくれたのに)悪いけど、使わないと思う」
最終的にそう言った。
母は、自分が乗せられて買った自覚があったのか
やってしまった、といった様子が感じられて
わたしに文句を言ってくることはなかった。
でも「もう買ってしまったし、どうしようもない」
と、母は困った顔をしているだけだった。
そんな中で、わたしが契約書に目をやると
クーリングオフという文字が飛び込んできた。
一定期間内なら無条件で契約の解除ができると
書いてあったので、その内容を母に伝えた。
その後の記憶はないが、契約は解除できた。
セールスマンから脅しのような罵声を浴びせられた
と、母が言っていた気がする。
クーリングオフ制度を母に教えた時、12歳。
その頃にはもう母を超えていたのかもしれない。
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