伯母の遺品整理をしていたら

伯母の四十九日の法要は
伯母が住んでいた家で行いました。
 
わたしの母の実家で
わたしが年長児の頃、預けられた
おばあちゃんちであり
喪主の、5歳年上の従姉の
実家でもあります。
 
おばちゃんの
相続等の手続きや家の片付けなど
これから従姉はいろいろと大変です。
 
従姉が
「着物など遺品をもらってもらえるなら」
と言ってくれて
おばちゃんのタンスを覗かせてもらいました。
 
おばちゃんが働いていた時には
わたしと従姉に
着物を仕立てて送ってくれました。
わたしは20歳前後だったでしょうか。
 
「おばちゃんが年取ったら、(老後の世話を)頼むわな」
と言われながら
自分の好みでもない着物をもらっても
正直、あんまり嬉しくなかったのでした。
 
もらった着物が高価な紬だと
母からは聞かされたのですが
若いわたしには
その価値や良さがわかりません。
 
ところが
後々、着付け教室に通い始めたわたしは
おばちゃんからもらった着物にも
袖を通すようになりました。
そのうちに
着心地の違いを感じるようになりました。
 
おばちゃんのタンスには
しつけのついたままの帯や着物があり
その中から
今のわたしがすぐに使えそうなものを
選ばせてもらいました。
 
そして
あちこちのタンスを覗いていたら
思いもしなかった懐かしいものが出てきました。
 
従姉のと、わたしのと、2つ。
こどもの時に買ってもらった羽子板です。
 
わたしのモノが残っているなんて・・・
・・・なんて言ったらいいのでしょうか。
 
わたしがこの家に居た
わたしの居場所だった
そんな証しが見つかったようで
ほわんと嬉しい気持ちになったのでした。
 
喪中なんて関係ないや。
 
来年のお正月は
おばちゃんの着物を着て、羽子板を飾り
感謝の気持ちを表すことにしよう。
 
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