カサンドラ症候群(※)の孤独

母のことを人にわかってもらうのは難しい。

母娘関係に苦悩するわたしの話を
積極的に聴いてくれる家族の理解にも
限界があると思った。

わたしは義母に母の悩みを話していた。
義母は決めつけたりせず丁寧に聞いてくれた。

そんな義母が、わたしにこう尋ねてきた。
「あなたのお母さんは底意地が悪いの?」

わたしは反射的に
「いえ、ちがうんです」と否定した。

自分が母の言動をさんざん愚痴ってきたくせに
急に母をかばうみたいだ。

でも、義母に尋ねられたことで
母の実体が正しく伝わっていないのだと思った。

母は、強烈なネガティブで人を傷つけてくるけど
たとえば性悪とかゲスとまで言ったら言い過ぎだ。

人を陥れるようなことはしなかったし
母の言動は衝動的で幼稚、多少可愛げもある。

だけど、わたしが感情的にならずに客観的に
母のことを語れば母の実体が伝わるわけでもなく
結局、肝心なことは理解されなかった。

肝心なこととは「母には話が通じない」こと。

義母なら母と会った回数が少ないからと思えるが
母と同居していた夫にも、伝わらなかった。

母は語彙は少ないがおしゃべりするのは好きだ。
わたしの知る限り、母の職場やプライベートの
人間関係に大きな問題はなかったと思う。

母とのコミュニケーションが辛いのはわたしだけ。
感情が共有されない、ポジティブな反応がない。
親子なのに心が通わない孤独感を抱き続けてきた。

そんなわたしに、夫や義母は寄り添ってくれても
母に話が通じないことは伝わらなかった。

誰にも共感されない、理解されない孤独は続く。
これがカサンドラ症候群(※)の孤独感だったんだ。

※「カサンドラ症候群」という言葉については
アスペルガーのこどもたちへの差別・虐待用語
だという意見もあるようです。

「アスペルガー」「カサンドラ症候群」などの言葉が
差別につながるという考えも理解はできますが
個人的には、それらの言葉があることで
それぞれに救われる人がいると考えています。

そして、そういった声のほうが
圧倒的に強くなっているのではないでしょうか。

わたし自身は、母と心が通わないことへの葛藤・孤独感
強い攻撃性・不平不満のエネルギーを受け続ける強いストレス
そういった問題が周囲にまったく伝わらない苦しさを表現するのに
「カサンドラ症候群」という言葉に助けられていると思っています。

詳しくは個々でお調べいただきたく存じます。

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