自分の気持ちを優先して母のモノを断捨離した

とにかく母を感じるモノを徹底的に捨てた。
同居する時に、母が持ってきたモノや
わたしや家族のために、母が買ったモノ。

住空間を占めていた大型家具のひきだしに
収納されていた中身の断捨離にも着手した。

微塵でも母を連想するモノは
一切合切捨ててしまいたい衝動に駆られた。

わたしは、けっこう潔く捨てるタイプ。
でも、簡単に捨てられないモノがあった。

わたしたち家族の生活を支えているモノ
写真など代わりのないモノ、高価だったモノ
などは、強い葛藤を生んだ。

手放せなかったのは、それを捨てたら
家族の生活の質が落ちるモノだった。

次女出産後、母のお金で買った食洗機とか
結婚後、母に買ってもらったソファとか

(20年使ったそのソファもボロボロになり
この記事を書いている週に捨てました。
母絡みのモノで最後の断捨離だったかも)

食洗機やソファは、母を感じるモノだったけど
母の思い出より家族の歴史が刻まれ始めていた。

わたしに、ポジティブな感情を起こしてくれる
モノとして、自分自身で残すことを選び直した。

高価だったモノで処分をしたのは
パールの一連ネックレスと着物だった。

母は、鑑定書付きのパールのネックレスを
「ええやつや」と何度となく自慢していた。
でも、たぶん母は一度も使ってないと思う。

当時のわたしには地味に感じたグレーパール。
母が「ワタシが死んだらアンタにあげる」と
言っていた、念のこもったネックレス。

そんなネックレスつけたら、首を締めつけて
きそうで怖くて、わたしは母のネックレスを
つける気持ちにどうしてもなれなかった。

鑑定書付きだから売れると思って
質屋で査定してもらったら、経年劣化の細かな
傷があって、値段がつけられないとのこと。

パールって買って10年ぐらいで劣化するん?!
ジュエリーや宝石に疎いわたしは、金(ゴールド)を
世間の人が買い求める訳をこの時理解した(・・;)。

ネックレスと一緒に持参した母の着物も値つかず。
買い取りするのは作家物ぐらいだと言われて
身丈150cmの着物が合う人なんて今時いないとも。

だとしても、平成に仕立てた汚れも傷みもない正絹の
附下げ訪問着で共布の草履バッグもあるのに価値なし
と言われて、着物好きのわたしには悲し過ぎた。

質屋が駄目ならと、着物買取実績のある全国展開の
リサイクルショップに査定を依頼したけど
ゼロが二束三文になっただけ。

広告の「高価買取」は、ただの謳い文句と思い知り
うちに金目のモノはない現実が身にしみた(笑)。

これから、わたしが宝飾品を買うならば
価値の変わらない金、純金にしようと決めた。
あ、決めただけよ(笑)。

母絡みのモノを、身内に譲ることも考えたけど
身内が着用している姿を見た時に、母を思い出して
嫌な気持ちになっている自分の姿が浮かんできた。

また、少しでもお金にするためにフリマサイトへの
出品も考えたけど、その手間をかける間、母のモノを
意識しなければいけないと思うと苦痛に感じた。

一刻も早く、自分の前から母のモノを消したくて
買取金額がわずかでも、処分することを選んだ。

わたしは、自分の気持ちを最優先した。

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