正面から向き合ってくれた人

人生の分岐点は、車で人身事故を起こした時。
23歳のわたしに向き合ってくれた人がいました。
 
事故後、病院や警察に行ったり
保険会社への連絡など、1人で対応しました。
 
その流れの中で、わたしに向き合ってくれたのは
事故担当の40歳前後の男性警察官でした。
 
諸手続きが終わり、警察署に出向く最後の日。
 
男性警察官が、わたしに訊ねました。
「なぜ、事故は起きたのですか」
 
わたしは答えました。
「こどもが飛び出してきたから」
 
警察官は、すっと、わたしの真正面に来て
わたしの目を真っ直ぐ見て、言いました。
 
「いいえ、違います」
 
「あなたの、不注意です」
 
「人のせいだと思っている以上、事故はなくなりません」
 
警察官は、車を運転する姿勢や責任について
毅然とした態度で、言い切りました。
 
警察官の本気が、事故をこどものせいにして、自分の過失と
向き合うことから逃げている、わたしの心を引っ掴みました。
 
事故で浮かび上がった心の濁りを見せられて、わたしは
生きる姿勢を正されているように、感じていました。
 
実際、そうです。事故直後、自分の脳内からのささやきや
その後の言動には、人としての姿勢が表れていました。
 
わたしは、自分と向き合うことから逃げまいと
警察官の言葉を、何度も反芻しました。
 
今のままじゃいけない、自分を変えなくては。
人として終わってしまう、わけにはいかない。
 
脆い自分を守るための他責思考では
自分と向き合わないから、成長はないのです。
 
このまま、人や環境のせいにし続ければ
自分ではない何者かに、支配される人生です。
 
わたしの人生再生の出発点だったのは
「自分の人生を生きる」ことを選んだから。
 
わたしの人生を軌道修正するために起きた事故が
脚本やキャストまで決まっていた劇のように思えます。
 
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