認知症の始まりを覚悟した出来事

座敷婆が、部屋で引き出しの中をかき回していたり
玄関に座り込んで、自分のかばんの中を覗き込んだり
探し物をしている姿を頻繁に見るようになった。

「どうしたん?」と声をかけると
噛みつくような顔をされる。

そんなある日、座敷婆はよく行く百貨店へ行った。
座敷婆は、自分の機嫌がよければ
デパ地下でお惣菜を買ってきてくれることがあった。

この日は珍しく、わざわざ夕方4時頃に、座敷婆から
「巻き寿司を買って帰ろうか?」と電話があった。

休日で家族が揃っているし、ご飯を作らなくていいし
ありがたい。座敷婆の心遣いを感じた。

「ありがとう、みんな喜んでる、待ってるわ」
と電話を切って、汁物などを準備し始めた。

そして、座敷婆が帰ってきたのだが、手ぶらなので
「あれ?巻きずしは?」と聞いたら
「そんなもん、知らんわ💢」と睨み返された。

「忘れてる?え?まさか?」と驚いたわたしは
座敷婆に、何がどうなったのか、聞こうとした。

でも、不機嫌な座敷婆を刺激してはいけないと感じ
「さっき電話で、、、」の先が、言えなかった。

小声で夫に話して、こどもたちを取りなして
そそくさとわたしは、夕食の準備を始めた。

さすがに、この一件で認知症の始まりを覚悟した。

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