わたしは40代になっても、自分の基盤が弱くて
いつも、そこはかとない不安感に覆われていた。
心が通わない母に、嫌悪感を持ちながら育って
そんな母から生まれた自分自身を承認できない。
「あなたのルーツはお母さんだけではないのよ」
と、義母に勧められ、別れた父に会う決意をした。
父の住所は、わたしが小5の時に知った。
母の留守中に、和ダンスの引き出しを開けて
へその緒の入った小さな桐の箱を見つけた。
わたしの名前が書かれた箱と、もうひとつは
生年月日が一歳上の男の子の名前が書かれた箱。
箱には、両親の名前と住所が記されていて
わたしの記憶に残っていた。
NTTの番号案内に問い合わせて電話番号を調べ
わたしは、自分の生まれた家に電話をかけた。
もしかしたら、父は亡くなっているかも知れないし
結婚していたら、奥さんが出るかもしれない。
電話に出たのは、声の感じから兄の奥さんのようで
兄も父も不在のため、後で連絡すると言われた。
わたしは、実家の住所と旧姓を名乗った。
知らない女からの電話に警戒されるのではないかと
心配していたが、不審がる様子がまったくない。
兄の奥さんらしき女性は
「はい、はい」と、リズムよく相槌を打ち
何なら、わたしの電話を待っていたかのような反応で
緊張していたわたしの調子が狂った。
その後に、兄と再会して、その理由を知ることになる。
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