母が亡くなって2日も経たないうちに
長年抱いていた母への否定的な感情が
大きく変化した。
お通夜とお葬式をへて、わたしは
母の人生を肯定し、母の愛を受け取った。
変わるときは一瞬。
お葬式が終わって火葬場に来た。
火葬した確認のため、喪主だけが呼ばれた。
荼毘に付され、骨だけになった母の姿を見た
その瞬間、心の中でわたしが思ったことは
「実体が、実体がない、、、実体がなくなった」
「もう、母のことで悩まなくていいんだ、、、」
生身の母から解放された安堵と喜びだった。
収骨室に向かう広い廊下を
わたしは、足取り軽く意気揚々と、闊歩していた。
収骨室の自動ドアが開いた時
場にそぐわない表情をしていそうで、唇を引いた。
滞りなく、お骨拾いも終わり
火葬場の駐車場から、親族たちの車を見送った。
最後に、わたしたち家族の車が出発しかけた瞬間
わたしは「終わった!」と叫んで家族を驚かせた。
喪主として身内として、親を見送る責任を遂げた
達成感と
心のつながりを求めても得られなかった母からの
解放感。
わたしは諸手をあげ、万歳のポーズを取っていた。
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