思い出の品を、2つ手放しました。
1つは
それまで知らなかった価値観にふれた思い出が
つまった研究レポート集。
わたしの、32歳、独身、乳がんの体験と
女性大学で学んだ感想を『学ぶことは生きること』
というタイトルでまとめた文章が載っています。
もう1つは
わたしの人生再生の出発点だった頃の思い出の品。
障がい者施設を退職する時に贈られたアルバムで
入所者の写真にメッセージが添えられていました。
20数年、30数年、両手に握りしめていた思い出。
わたしを支えてくれていた思い出の品です。
今年に入って
その思い出の役目が終わったことを実感しましたが
踏ん切りがつかなくて。。。
でも、手放すことを決め
時間をかけて、お別れの準備をしてきました。
手放すためにしたことは、「愛でる」こと。
自分の過去を、過ちごと認め、肯定すること。
気づきや学び、人との出会いに感謝すること。
過去のわたしが、言わなかった、言えなかった
「ごめんなさい」や「ありがとう」の言葉を
何度も、心に思い、また、口にしました。
具体的には
アルバムを、キッチンの壁に貼りました。
毎日見るたびに当時のことを思い、またそれを見た
家族からの質問に応えて、思い出話をしました。
研究レポート集は、リビングの目につく場所に置き
パラパラめくったりさわったり、読み返したりしました。
長女の興味関心に合うレポートを読むよう勧めたりもして。
(そしたら、長女が研究レポート集を欲しいと言い、譲ることになりました)
「愛でる」というのは、五感を使って味わい尽くすこと。
3月末までという期限を決めたうえで
思い出を、思い出の品を、気が済むまで愛でることにして
最終的に、写真はスクショで保存して
思い出は記事にして、ブログに残しました。
それでもまだ感じる、後ろ髪をひかれるような思いは
卒業の心の痛みで、無意識の抵抗なのかもしれません。
時がたてば、自分が卒業式を迎えた時の思いは薄れていくし
親の立場で迎える卒業式は、感じる思いが違ってきますしね。
最後に、おもいでのアルバムをひとりで歌いながら(笑)
思い出の品を処分しました。
今回、自分で、卒業の儀式を挙行したのだなあ。
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