ゴミ箱から拾い上げた母のメモ

夫が座敷婆と一対一で話をしてくれたことで
わたしは、長年の孤独から解放された

座敷婆の生態を、十分理解していなかった夫も
座敷婆の無限ループ【1時間コース】を体験して
「確かにアレはムリ」と、わかってくれた。

座敷婆との話は、一方的なやりとりに終わった。
夫の話した内容がどのくらい座敷婆に伝わって
いるのかもよくわからない。

わたしは、この日話した内容を後から読み返せる
よう、紙に書いて座敷婆に手渡した。


田舎に帰るから、貸したお金をすぐ返せとか
この家を買うのに、〇〇万円を出してやったとか
アンタを育てるのにどれだけお金がかかったかとか
お金に関することは、一切口にしないでください。
それができるなら一緒に住めます。あなたにお金が
あってもなくても、娘だから一緒に住むのです。
忘れないよう、この手紙を部屋に貼っておいてください。


紙に書いたのは、長女出産後の手伝いで我が家に来た
座敷婆と衝突した経験からだ。

座敷婆は、プンプン怒って衝動的に帰って行ったのに
しばらくすると何事もなかったように連絡してくる

座敷婆が、衝突したことを気にもしていないのか
忘れているのか、本当のところよくわからなかった。

今回は、夫と一時間も話をしたことや、わたしが
キレたことを、なかったことにされてはたまらない。
話し合い直後の感情や記憶が生々しいうちに手を打った。

手紙を渡された座敷婆は機嫌の悪い顔をしていたが
反論することも、また「ごめん」とか「わかった」
という反応もなかった。

そして、翌日だったか、ゴミの収集日だった。
わたしはリビングのゴミ箱を空にして出かけた。

家に帰ると、空にしたゴミ箱に紙くずが入っていた。
捨てたのは、1日中家にいる座敷婆しかいない。

直感的に、わたしが紙くずを拾って広げてみると


先日は、いヤな事を
いってごめんません

お金のことは
いさいいま
ません

私が わるかったのです
いさいこれから お金の事は、いさいいません
それでも。ゆるしてもらないでした。

お金のことは、
いっさい、いいません
それでも、ゆるして
もらい たったら、
いなかに、かえらませす

先日は、いやなこと
をいってすみません。
お金のことは
いさいいいません。
私がわるかったことです。


数枚の小さな紙の切れはしには
座敷婆のつたない字と文章で
謝罪の言葉が書かれていた。

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