一人暮らしの母が足を骨折した。
施設を嫌う母に、足が治るまでの間だけだからと
ショートステイを納得させた。
ショートステイ期間中の母の精神状態に
サ高住への正式入居がかかっていた。
とにかく母を穏やかでいさせることが最優先と思い
不安にさせないよう、母の居室に毎日訪問した。
わたしは母と2人で居るのは15分が限度だったから
なるべく娘2人を連れて行った。
母は、長女を使ってわたしに思いを伝えてくる。
「ばあばが、また一緒に住みたいんやって」
無邪気に長女が言いにきて、モヤつくわたし。
帰る時に、わたしたちの後から母がついて来た。
流産直後に実母から食らったダメージが残っている
わたしは、ただの見送りと思えなくて。
居室からギプスの足をカツンカツン鳴らして
足を引きずり追ってくる母に恐怖を感じた。
「も、もういいから」と、わたしは言って
母から逃げるように慌ててエレベーターに乗った。
わたしは戦々恐々としながらも、何としても母を
サ高住に正式に入居させたくて無理をした。
無事入居できたらできたで、本当に母が落ち着く
まで安心できず、気が抜けなかった。
仕事は平日の週1回だけだが、忙しない毎日。
夫のお弁当を作り、洗濯や買い物などの家事をして
母の居室に生活用品等を届けたり様子を見に行く。
小1と年少の娘の保育園や習い事の送迎をして
急な病気や怪我で病院に連れて行く日もある。
園や学校、地域の行事、用事などもけっこう多い。
自分のカウンセリングに通い、わたしと別日に
母も連れて行く。母の通院や要介護認定などにも
行かなければならない。
バタバタと1日に何度も家を出たり入ったりした。
日々、人の予定や都合で動く細切れのスケジュールに
自分の人生や感覚が分断されたような感じだった。
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