「あなたが落ち着いてくると
次はこどもさんたちに問題が出てくるから
心づもりしていてね」
カウンセラーさんがカウンセリングの最終日に
わたしに言ったことは本当だった。
母がサ高住に入居して1年がたつ頃には
こどもの、病気や友達関係に姉妹関係、夫婦関係など
次々と家庭に問題が出てきた。
4歳になったばかりの次女が右肘が痛いと言い出した。
少し前から痛かったようだが我慢していたみたい。
わたしが肘を触ると、痛いと大声をあげた。
ぶつけたり転んだりした覚えもないのに
肘の関節周りが腫れあがって腕が伸ばせなくなった。
気をつけの姿勢が取れない。
整骨院を含め、病院を転々としたが
外傷じゃない急な肘の痛みと腫れの原因がわからない。
次女のかかりつけの大学病院では
幼児に多い肘内障と早合点した医者が、親に説明もなく
整復し始め、次女は地獄を2回も味わった。
(レントゲン見てから診断してくれ!!)
6つ目の病院で、骨肉腫かもしれないと言われて
難病や重病を扱うO病院への紹介状を渡された時には
わたしはショックと疲労で頭がボーッとした。
臨床例があるO病院で
MRI検査後、原因は血管腫であると診断された。
次女は下半身に赤アザ(単純性血管腫)があった。
血管腫というのは生まれつきの毛細血管の奇形で
アザのように皮膚の表面だけでなく
体のどこにでもできる。
だから、もともと肘の関節周りにあった血管腫が
突然、症状として出てきたということ。
O病院で言われたとおり1ヶ月後には肘の痛みと腫れは
なくなり、投薬や治療もしないで元どおりに治った。
今後、今回のような症状が多発する可能性もあるらしいが
腫れや痛みが出る要因がわからないため、防ぎようがない。
次女は、体内に爆弾を持っているようなものだが
不思議なもので、それ以来、何も起こっていない。
この、降ってわいたような病院騒ぎは
わたしの意識をこどもに戻すための荒療治だったのか。
長らくわたしは、心ここにあらずの状態だった。
カウンセリングで、自分が悩みたくて悩んでいると気づき
母娘関係に悩まされている受け身のわたしから
母娘関係について自発的に悩んでいるわたしへと変化した。
心が変われば、生活に小さな変化が起きていく。
話しかけてきたこどもの顔を見つめる余裕ができると
「ああ、こんな可愛い表情をしていたんだ」と
わたしは、はっとした。
いつも母のことばかり考えていたわたしは
こどもの話を上の空で聞いていたし
目の前にこどもがいても輪郭しか見ていなかったのだ。
そんな大人のことをこどもはよく見ている。
わたしの変化に気づき、今なら大丈夫とばかりに
抑えてきたものを出してきたってことかな。
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