母のお葬式を終えたわたしは
親を見送る責任を遂げた達成感と
嫌悪していた母からの解放感を感じていた。
少し時間がたつと喪失感を感じ始めた。
寂しさとか悲しさとかではない
自分でも言葉で表現しにくい感情があった。
葬儀社から頂いた資料に、祭壇の設置方法や
法要スケジュールが書かれていた。
喪失感からなのか、ふと、わたしは
母の回向のために祭壇を作ることを思いついた。
仏壇の横に小机を置き、白い布を掛けて
遺影や骨壷などを並べて線香をあげ始めた。
すると、わたしの心に鉛色の空が広がり始め
ねっとりした暗雲が立ち込めてきた。
先日、海の見える神戸へ行って開放感を味わい
ピンク色の服を着て、愛と幸福感に満たされて
あんなにも晴れ晴れとしていたのに、一体何?
忘れ始めていた、母と同居していた頃の苦しさが
蘇ってきて、心が過去に引き戻されていく感覚。
取り憑かれたみたいに、どよーんとしてきて
「何コレ?!こわいッこわいッ!!」ってなって。
もうこうなると、ただの母娘関係とは思えんくて
何か、前世からの因縁でもあったんかよ!って。
このまま祭壇を置いてたら危険だと思ったから
速攻で、遺影や骨壷やらをクローゼットの奥の
目に入らない場所にしまい込んだ。
マジでやばかった。
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