家の購入を機に、実母と同居したことによって
わたしは母から受けた心の傷に気づいていったが
噴き出した母への怒りの取り扱い方がわからず
肚の底に怒りを隠して、日常を暮らしていた。
こどもたちが日々成長するにつれ、祖母と孫との
コミュニケーションに危険を感じるようになった。
引っ越しを機に、ブラウン管のテレビを処分して
同居後しばらくは、我が家にテレビがなかった。
テレビがあるのは、2階の座敷婆の部屋だけ。
長女は座敷婆の部屋でテレビを観るようになった。
こどもたちを座敷婆に近づけたくなかったが
部屋に行くのを止めるわけにもいかなかった。
それに、こどもたちが2階でテレビを観ている間に
食事の準備が捗るので、助かっていたのも事実。
3歳の長女は、集中してテレビを観ているだけだが
歩き出した1歳の次女が加わると、それだけで済まない。
テレビに飽きた1歳児は、部屋の小さな冷蔵庫を開ける。
好奇心と欲望の塊りは、座敷婆の部屋でも傍若無人だ。
やりたい放題の次女を見て、おとなしくしていた長女も
負けじとおやつを欲しがるなど小さないざこざが起きる。
幼児2人を言い含めることができない座敷婆は
3歳と1歳を相手に、本気で諍いを始める。
自我が芽生えた1歳児は手強い。言うことなんて聞かない。
収拾がつけられなくなって、座敷婆がキレ出す。
「冷蔵庫を勝手に開けてワタシのおやつを取る」だの
「2人がワタシの部屋を荒らす」だのと、怒り出すのだ。
癇癪を起こした声が聞こえると、わたしは2階へ上がり
こどもたちをなだめながら、部屋から連れて下りる。
最後に、座敷婆がわたしに言う決まり文句は
「テレビぐらい買うてやったらいいのに!!」だった。
夕方に、こんな小競り合いが頻繁に起こるようになり
わたしはウンザリしていた。
長女は混乱している様子だった。それまで機嫌のよかった
座敷婆がなぜ怒り出したのか、訳がわからないのだろう。
テレビを観においでと誘うのも、おやつを出してくれるのも
いつもばあばの方からしてくれたこと。
孫たちが部屋に来て、一番喜んでいるのは座敷婆ではないか。
テレビやお菓子目当ての孫たちも、懐いているではないか。
孫たちの歓心を買うために、テレビやおやつを餌にして
部屋に誘う座敷婆の作戦は、まんまと成功しているのに
自分の手に余ることが起きれば、孫のせい。
自分の思いどおりにいかなければ、娘のせい。
人のせいにして責めておいて、同じことを繰り返す。
孫たちを追い出しておいて、また、猫なで声で誘う。
ねじれたコミュニケーションが度重なることに
わたしは、こどもたちへの悪影響を感じ始めた。
こどもたちを守らなければ!と思った。
こどもたちを守るために我慢をやめると決めた。
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