母娘の謎解きに費やす人生はおしまい<1>

「母はなぜこうなのか?」という謎解きに
自分の人生を費やしていることを自覚したのは40代。
子育て期に実母と二世帯同居をした。

母娘関係が苦しくて自分が受けたカウンセリングで
傾聴の力を知り、その後、傾聴を学び始めた。

傾聴をやりたい気持ちに素直になると飛び石を渡る
ように良いご縁をいただき、再就職したのが50代。

勤め始めたわたしの仕事の一つに相談業務があった。
やりがいを感じ、自分の傾聴力をあげたいと思って
いろんな情報を自ら探し求めた。

そして、ピンと来たカウンセリングセミナーを受講。
わたしの母へのかすかな違和感を裏打ちしてくれる
カウンセリングメソッドに出会い、母の謎が解けた。

様々な現場の事例や分析のデータが豊富な専門家の
ためのセミナーは、目から鱗の学びが幾つもあった。

ひとつは

身体や年齢は成人して、知的能力障がいもないのに
心の成長が伴わないこどものままの大人がいる事実。

人の心は、乳幼児期→学童期→思春期→成人期と発達
するが、思春期を越せずに学童期で停止した人がいる。

そんな人が、職場で上司となり部下となり、結婚して
親になる。一見問題なく生活しているように見えるが
人間関係が密になる職場や家庭に問題が起きるという。

簡単に言うと、管理職の責任をとらない(とれない)
「私の育て方が悪かったのだろうか」と親としての
責任を感じない人。

このタイプを親に持つ子は思春期問題が長引くらしい。
高学歴だったりして、ちょっと見ではわからないから
専門家でも見立ては難しいようだ。

50代60代でも学童期だって(・。・;。。。
歳を重ねれば大人になれるわけでないのね。

もうひとつは

本人も周囲も、知的なハンディがあることに気づかず
就職や結婚をして、社会で生活している人がいる事実。

平均的知能指数と障がいとされる知能指数との境目の
境界知能領域の人や、診断に繋がらなかった軽度知的
能力障がいの人が、自立して社会人になっている。

わたしの勤めていた障がい者施設で、車の運転免許を
取った軽度の人がいた。一般の人は障がいがあるとは
思わないだろうな。でも就職は簡単ではなかった。

そんな人が職場や家庭で上手くやっていけなくなると
知的能力障がいに気づかれず、人格障害やうつ病など
いろんな病名をつけられたりして問題がこじれていく。

軽度知的能力障がいの特徴は、社会性の未熟さにある。
読み書き計算や身だしなみ、家事、仕事などの能力より
複雑で高い知能を要するのは対人コミュニケーション。

セミナーで、問題を抱えた境界知能や軽度の人は行政の
無料の相談事業に現れることが多い、などと聞いた。

わたしの担当した相談業務で思い当たることがあった。
何年たっても一向に問題解決に向かわない人がいた。

自分が解決する問題だという自覚や自責感がなくて
心の葛藤が感じられない。被害感が強く人のせいにする。

自分を内省したり、人の気持ちを推し測ったりしない。
一方的に愚痴や不満を言い続ける常連相談者がいた。

自分の目の前の人とお互いに理解しあう関係を築くのが
難しい人に、知的な問題が潜んでいる可能性がある。

勤務先の相談業務での傾聴の経験と
ブログに書き連ねてきた母のエピソードと
セミナーで学んだ理論や事例が、重なり合った。

母は、境界知能>軽度知的能力障がいだったのだと思う。
そして最後にもうひとつ、目から鱗の学びがあった。

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