32歳、独身、人生最大のピンチの時に出会った
夫と結婚して、結婚20周年を迎えました。
人生のパートナーを探し始めたのは、33歳からで
結婚の本気スイッチが入った瞬間がありました。
32歳、独身、乳がんの術後、数ケ月たったある日
母が「ちょっとアンタ」と、話かけてきました。
自己防衛のため、いつもは適当に聞き流すのですが
この時の「ちょっとアンタ」は、いつもと違ったので
何だろうと思って、聴く態勢を取りました。
話というのは、わたしへの縁談でした。
母の知人〇〇さんの知り合いが、北陸で旅館をしていて
お嫁さんを探している、という話でした。
これは余談ですが
話のさわりで、わたしの妄想癖が出ました。
北陸の旅館→女将→美しい女性、と連想したら
いつも出てくる華やかさへの憧れがわいてきた。
縁談に乗ってしまいそうなわたしをとめたのは
華やかさへの憧れは、永遠に!のエピソード。
自分に絶望したのは、この時のためだったのね(笑)。
さて、話をもとに戻します。
母は、わたしの顔も見ず、独り言のようにしゃべります。
「〇〇さんが、知り合いに、アンタの病気のこと言うたら
それでもええから来てほしいって、言うてはんにゃて。
せやけど、北陸やろ、遠いし、すぐ行かれへんわ……」。
母の言葉に耳を傾けながら、手に取るように感じたのは
「この人、自分のことしか考えてないんやな」ということ。
わたしの返事も聞かず、独り言のまま話は終わりました。
母子家庭のひとり娘の結婚で、母が心配していたのは
乳がんになった娘が、世間並みに幸せになれるかよりも
ひとりぼっちになってしまう自分のことでした。
母の、わたしへの執着にドン引きした、この時です。
「ゼッタイに結婚してやる!!」、そう思ったのは。
職なし彼なし貯金なし、その上おっぱいまでなくなった
崖っぷち状態のわたしに、本気スイッチが入りました。
一瞬でスイッチが入ったので、迷いが入る隙もなくて
「乳がんだから結婚できない」とは考えもしませんでした。
「こんなわたしなんて」という自己卑下もありません。
病気をきっかけに、自分で、自分の人生を、創っていく
手応えを感じていくようになっていきました。
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