自分が、子育てをする親の立場になってはじめて
自分の親のことが、本当にわかってくることって
あると思います。わたしはそうでした。
結婚した時、わたしたち夫婦は
3人こどもが欲しいと思っていました。
晩婚のわたしは38歳で長女、41歳で次女を出産。
高齢出産にも関わらず、もう1人頑張る気でした。
次女が1歳を過ぎたある日、夫婦でたわいもなく
「つぎは男の子がいいなあ」と話していました。
すると、その場に居合わせた母が動揺して
「お金もないのに、まだこども作るんか?!」と言い
目が開き、ワナワナ震えているように見えました。
「ほっといてくれ」と思いつつ、聞き流したのですが
なぜそんなことを言うのか、意味がわからなくて。
お金で恩を着せてくる母なので
こどもが増えたら、自分の出すお金の負担が増えると
勝手に心配しているのか?と、考えたりしました。
わたしは、怯えたような母の反応が、頭から離れず
また過去に、同じ反応を見たような気がして。。。
そして、思い出したのは
次女出産後の、洗い物をめぐる母とのやりとりです。
わたしは、出産前のように家事ができなくなりました。
母は、流し台に溜まった食器を見て、嫌味を言います。
「今、わたしにとって一番大切なのは子育て」
そう言い返した時の、母の表情が浮かんできたのです。
わかりやすく言うなら、それはまるで
下の子ができた時の、情緒不安定な上の子の姿。
祖母が、孫に自分の存在を脅かされるって?
まさかと思うものの、たしかに母は情緒不安定でした。
小5のわたしがプチ家出をした時もまた
母は同じ表情をしていました。
家の周囲をひと回りして帰ってきたわたしをぶって
無言のまま立ちすくんでいた母が、味わっていたのは
自分の前から娘がいなくなる恐怖だったのかもしれません。
母の表情から、わたしの記憶が呼び起こされて
こども3人目計画を聞いた母の反応。
次女出産後、母の急所をついた言葉。
小5の時、3分家出をして母にぶたれた。
この3つの出来ごとが、パズルのピースのように
カチッとはまった瞬間、母の心の闇を感じました。
母の不安や怖れを、わたしなりに理解しました。
見捨てられる恐怖を持つ母に安心な居場所はなく
常に、自分の存在に不安や危機感があるのです。
母の抱えている不安や恐怖の根本原因は
母の生まれつきの性格や特性にあったのか
母の幼少期の家族関係にあったのか
うまくいかなかった結婚生活にあったのか
その全部なのか、わかりません。
また、わたしなりに理解したことも
母の言動から得た少ない情報を繋ぎ合わせたこと。
娘というフィルターをとおして
わたしが感じたことで、推測に過ぎません。
けれど、その推測で考えてみると
母の言動に合点がいくようになったのです。
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