見捨てられる不安と孤独の恐怖を抱えていた母

母のわたしへの言動が
見捨てられ不安や孤独の恐怖からくるものだとすると

あの時の、あの出来ごとの、あの言葉の・・・
「だから大切にして」という裏メッセージ
わかってきました。

小5のわたしが、3分家出をして母にぶたれた
わたしの頬を叩いて立ちすくんだ母が発していたのは
「アンタは、ワタシから離れてはいけない」
というメッセージ。無言の呪い。

一度は、念願かなって一人暮らしをしたわたし。
実家を出て、やっと母から離れたのに
不覚にも、再び母と同居してしまったわけです。

母が、自分のことしか考えられないのは
自分を客観視できない、自分に向き合えない、から。
母の心の闇に、幼稚さといびつさを感じます。

自分の孫に、自分の存在を脅かされる祖母です。
その情緒不安定さは、成熟した大人の反応じゃない。

こんなこともありました。
長女出産後の手伝いに、母が家に来たときのこと。

駅まで迎えに来るわたしを待ちきれなかったのか
母は、途中まで歩き出していて、信号で止まっていた
わたしの車を見つけるや、車に突進してきました。

安全確認もせず飛び出した母に、ヒヤッとしたわたしは
さらに、車に駆け寄る母の姿に心寒くなりました。

65歳の母の、喜び勇んだ様子で嬉しげな表情は
しばらく会えなかったお母さんのもとに走り寄る
こどものようだったからです。

幾つかのエピソードが、パズルのように合わさると
母が、わたしに求めているのは母親の愛情なのか?
と思い始めました。

でも、そんな愛情を母に期待させるような関係性では
ないし、なかったし、また、自分の母にそんな感情を
向けられることが空恐ろしく解せない自分がいました。

そんなある日、わたしは納得できる答えを見つけました。

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