親子関係の縁の深さの違い

離婚で別れた父と兄に、再会するにあたって
わたしは、事実は小説より奇なりを体験した。

自分のルーツを知る、別れた父との時間を過ごして
わたしは、やっと
離婚の理由を知りたい気持ちにけりをつけることが
できた。

1,2ヵ月に1度、父の施設を訪ねるようになったある日
父がわたしにお小遣いをくれた。

建設現場で事故に遭って首から下が動かない父が
わたしに、電動車椅子にかけたポーチを取らせた。

お金は兄が管理していて、父の手持ちの現金は
ポーチの中の一万円だけ。それをわたしにくれた。

父の、精一杯の愛情表現だと感じ、嬉しかった。
母から恩着せがましくお金をもらう時にはない気持ち。

その後、父の食事介助をして帰って
これが父との最期になった。

次、父に会いに行くと、入院して施設にはいなくて
その1週間後には
父の延命治療について、兄から相談の電話があった。

血を分けた兄妹として一応連絡をくれたのだと思ったが
別れて暮らしたわたしに、何が言えると言うのだろう。

苦しそうな兄の声を聞きながら
申し訳ない気がしたが、兄の判断に委ねると返事をした。
そして、父は帰らぬ人となった。

わたしが本当に必要とした時に、父に会えてよかった。
愛情や血のつながりを感じる時間を持ててよかった。

だけど、父と兄に再会して感じたことは、つながりの薄さ。
離婚したのが、わたしが物心つく前だから当然だけれども
それだけではない気がして。

わたしと母との関係は、もっと特別で、縁が深くて
家族、親子というだけでは表しきれないものを感じた。

FBページ★には
ブログの過去記事や、花や緑などの写真・動画を投稿しています。
Xエックス★では
ブログとFBページの投稿のお知らせと日々の生活をつぶやきます。
フォローしてね (^^ ♪

fb-share-icon0

コメントを残す

*