ある日の午後
珍しく家に居たわたしを見つけ、母が絡んできた。
母の言うことはいつものネガティブな内容。
わたしは馬の耳に念仏をきめ、母の話を聞き流して
いたが、ふと母に言いたいことを思いついた。
二世帯同居を始めて
わたしの心の奥から噴き出した母への怒りは
その時には治まっていた。
母に、罪悪感を持たせたいとか謝ってほしいとか
そんな意図や期待はもうなかった。
わたしが言いたくなったのは
「お母さん、わたしが小学生の時、不倫してたやろ。
わたし、傷ついてたわ」
というわたしの気持ち。
そして、そう娘に言われたら
この人はどんな反応をするのだろう?
わたしは、シンプルに興味がわいた。
不倫をした母へのわだかまりを抱えたまま
わたしは大人になり、結婚して母親になった。
母と同居すると決めてから
40歳のわたしの中に傷ついたままの10歳の自分が
いることに気づいた。
そんな娘の気持ちに、母が返した言葉は
「ワタシかてな、そんな時間が必要やったんや」。
ええぇーーーーー!!わたしは驚いた。
母からこんな言葉が出てくるとは思ってもなかった。
娘の傷つきに対しては完全無視で一方的。だけども
躊躇のないレスポンスで、ある意味、まともな返し。
かつ、自分のやったことは全肯定してるんだが?
ふだん、否定的なことしか言わないのに???
以前、母の不倫について義母に話をしたら
「あなたのお母さんが女盛りの30代に、女の悦びを
感じることができてよかったと思うわ」
と言われた。
義母に言われたことは、頭では理解していたけれど
大人になったのは年齢だけでしかなかったわたしは
義母のようには、心底思えていなかった。
初めて、自分の傷つきを言葉にして母に伝えて
母の口からストレートに反応が返ってきたことで
わたしの心の傷は、完全に過去のものになった。
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