認知症の母が一瞬正気に戻ったところを見た

攻撃的な言動で
次々とデイサービスを退所させられていった母

その後、3つ目のデイサービスHに通い始めた。
そしてそこも、通所まもなく退所させられた。

今度は、同じデイサービスの男性利用者を
突き飛ばしたんだとか(泣)。
母は身長150cmくらいで小柄だが、力が強い。

とうとう母のケアマネさんに
攻撃的な不穏状態が続けば、施設(サ高住)からも
退去してもらわければならない、と言われた。

母を穏やかにするために投薬治療の提案を受けた。
病院に入院か施設を退去か、突きつけられた。

投薬治療ということは
薬で怒りなどの激しい感情を抑えるということ。

わたしがお世話になったカウンセラーさんから
聞いていたケースになってしまった。


心理的な問題を抱えたまま認知症や要介護状態になり
トラブルを起こして、施設を転々とすることになって
薬で、怒りなどの激しい感情を抑えることになるのが
ほとんどらしかった。


でも、母の終の棲家として選んだ施設なので
わたしの心は決まっていた。

母が退所したデイサービスHを運営している
精神科の専門病院に入院することになった。

母の施設から車で30分で行ける病院に行くのに
わたしは、母を乗せる福祉タクシーを呼んだ。

わたしはもう、母と一緒の空間に居れないので
わたしの車に乗せることができなかった。

母は車にすんなり乗ったが
病院の待合室では不穏になって、険しい表情で
落ち着きなく歩き回った。わたしは心配だった。

強制的に入院させられないので、まず受診をして
お医者さんが簡単な問診をして本人に入院を伝える
という流れだった。

母は、診察室には素直に入ってきて椅子に座って
お医者さんの質問にぼんやりした様子で答えていた。

やおら、お医者さんが
「◯◯さん、あのねー今日からねー入院ですよー」
簡単に伝えた。

それを聞くと母は、突然しっかりして正気に戻った。
「は?にゅ、にゅういん?入院ですか?」
我に返ったように返事をした。

一瞬、認知症になる前の母の姿に戻ったかと思うと
すぐに、不穏な認知症患者に返った。

わたしは、あんぐり口が開いてしまう。
認知症のふりをしているところを見てしまった(笑)。

やっぱり、母の逃げた先は認知症なんだな。

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