母娘関係には、複雑な感情があると思う。
わたしは母に嫌悪感を抱えながら生きてきた。
身体的な暴力を受けたわけでもないし
家に帰れば美味しいご飯があって、家の中も
きれいだったし、不自由のない生活だった。
だけど、母が嫌でたまらなかった。
なのに、家の購入を機に、母と同居した。
「親孝行」という言葉は頭に刻まれていた。
うまくいかない母との同居生活の悩みを
近所の知人に聞いてもらったことがあった。
この知人も、離婚をした母子家庭育ちで
自分のお母さんと二世帯同居をしていた。
我が家と家族構成が似ていた。
知人は母娘関係に悩みはないようで
わたしの話を聞いてはくれたが
わたしの母娘関係はよくわからない様子だった。
同居したわたしたち母娘の関係は悪くなる一方。
どん詰まりになった母娘の前に現れた救世主が現れ
母はアパートで一人暮らしを始めた。
先程の知人にわたしは、母が一人暮らしを始めたと
せいせいしたような口ぶりで話をした。
すると、知人は悲しそうな顔をして、わたしに
「お母さんのこと、心配じゃないの?」と言った。
わたしは「心配してないわけないやん!!」
心の中で叫びながら、泣きそうになった。
母について、口から出るのは毒のある言葉。
でもそれが、自分の気持ちのすべてじゃない。
心には、いつも矛盾する気持ちがあるけれど
自分の中にある複雑な気持ちを言い表せない。
簡単に表現できない母娘関係と自分の気持ちを
誰かにわかってほしいと、いつも思っていた。
でも、孤独感と失望感に包まれることが多くて
「わたしの気持ちなんて誰もわかってくれない」
そんな拗ねた気持ちになっていた。
でも、そもそも人は自分の母娘関係や家族経験を
ベースに、物事を考えるだけのこと。
母親への感情やつながりの深さも、みんな違う。
母親が亡くなった時の反応も、人それぞれ。
アラフィフでやっと、自分の気持ちが人に理解
されないのも無理ないと思えるようになった。
60代の女性で、お母さん大好きだった人が
「母が亡くなると想像するだけで耐えられない」
って、言ってた。
わたしは、その気持ち、わからんもんな(-_-;)。
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