幼い頃、甘えたいのに甘えられない環境に育った人に
後天的にできた甘えるためのしくみが天邪鬼だという。
母親と愛着関係を持てなかったこどもは
幸せや安心を期待しないような生き方を身につける。
安心して生きていける心の土台、自分の基盤がない。
基本的信頼を得ていないと、自分も人も信頼できない。
本心では、自分を受け容れて欲しいと思っているのに
自分が傷つくのが怖くて、人に本心が見せられない。
傷つくくらいならば、自分の方から拒絶する。
本心と真逆のことをして自分を守っているのが天邪鬼。
わたしは夫から天邪鬼(あまのじゃく)と言われてきた。
自分は、夫から愛されている。
自分も、夫を愛している。
なのに、自分の「愛している」という本心を隠す。
わたしは、夫の愛情表現を迷惑そうにしてみたり
素直な愛情表現をしないで、夫に冷たい言動を取る。
意図した駆け引きというより無意識の行動パターン。
天邪鬼が無意識に心の奥底で求めているのは
何を言ってもやっても受け容れられる信頼感と
自分の本心がバレても傷つかない安心感。
誰彼構わずでなく家族や恋人など大切な人に対して
裏腹な言動をするのは、天邪鬼独特の甘え方らしい。
夫からは「もういい加減にして!」と言われた。
結婚生活22年、すでに本心も本性もバレているのに。
様々なことを乗り越え夫婦関係も成長してきたのに。
人生の肝心なところが初期設定のままになっている。
使い込んだ天邪鬼モードの設定を変えなければ。
わたしは天邪鬼を無意識から意識に浮かび上がらせた。
ふと、ねじれたコミュニケーションをしていた
母のことを思い出す。
本当は娘家族と一緒に暮らしていたいのに
アパートで一人暮らしするとか、田舎に帰るとか
母は本心と違うことを言い続けた。
天邪鬼は無意識だから人生の大事な局面にも出てきて
取り返しがつかないことも起こる。離婚とか。
わたしは自分が創る家族が欲しくて家庭を築いたのに
その幸せな生活から離れようとしたり
自分の居場所を探そうとしたりする、思考癖があった。
天邪鬼になると、もともと問題がなくても人間関係を
こじらせてしまう。わたしも家族を混乱させてきた。
母は、念願叶って娘と同居したはずなのに
思い描いた幸せな生活から遠のいていった。
母と同じことをわたしもしているのではないか。
そしてこの天邪鬼だけど
現世を生きるわたし一人の問題だけではない気がして。
母をはじめ母の兄弟たちは、嫌味や皮肉、否定的な
物の言い方をした。本心をストレートに表現しない。
ポジティブで素直な言葉を使わない人たちだった。
母方家系には、天邪鬼のDNAがあるのではないか。
決まりやしきたりは意味がなくなる時がくると思った
ことに繋がる。家系が繁栄しない原因なのかも。
そうであるなら、いや、そうでなくても
「わたしの代で終わりにしなきゃ」という決意に変わり
もう、天邪鬼は廃業です。
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