自分自身にも隠し続けてきた母への思い

母が亡くなって3ヶ月くらいたった頃
夫婦で母の思い出話をしながら
相続や名義変更などの手続きをしていた。

あれほど悩み苦しんだ母との思い出は
わたしをいじるネタになっていて
夫がわたしをおちょくってきた。

「なんやかんや言うてホンマは、ばあばラブ♡なくせに!?」

俺がばあば役をするから、ラブ♡を示せとばかり
夫は両手を広げ、わたしにハグを促してくる。

「もう💢そんな冗談言うの、やめてよ!」

ばあばラブ♡という言葉に拒絶反応を示した
わたしは、夫の手を振り払おうとする。

うんざり顔をしたその瞬間、コンマ一秒の隙に
わたしの意識に何かが降りてきて、突然わたしは

「おかあさーーーーーーーん」と言いながら

両手を広げて座っている夫の胸に飛び込んだ。
前向き抱っこの形で夫の膝の上に飛び乗った。

そして、わんわん声を上げて泣きだした。

・・・・・

自分にも隠し続けてきた、母への思い。
最後の最後の最後に、やっと本音が出てきた。

あんなにも、嫌い疎んじて、遠ざけた母なのに
こんなにも、わたしに母を慕い求める気持ち
あったなんて、自分でも驚いた。

抱きしめて欲しかった。
撫でて欲しかった。
優しい言葉が欲しかった。
話を聞いて欲しかった。

母は母なりに、わたしを愛していたけれど
わたしの欲しかった愛の形ではなかった。

お互いに愛しているのに、かみ合わなくて
満たされることのない心は、一生すれ違った。

空いている心の隙間は自分で満たすしかない。

一人紡いだ物語の中で感じた思いを消化させて
気づきを学びに変えて、学びを感謝で表して
自分の経験を、昇華させていくしかない。

わたしと母を縁が深い関係だと夫は言うが

「そんな繋がり、要らんわ💢」
と、わたしは縁を絶ちたいと思いながら
こうしてブログで母のことを書き続ける矛盾。

ぬれ落ち葉になった母
でも、母だけが執着していたのではない。

わたしにも、母への強い執着がある。
認めざるを得ない。

めっっっちゃイヤだけど。

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