母が亡くなってちょうど今日で10年。
今年で区切りがつけられると思っていたのに
わたしはまだ、母娘問題を握りしめていた。
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ブログを書きながら、自分との対話が始まった。
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わたしには母を慕い求める気持ちがあった。
自分自身にも隠し続けてきた母への思いがあった。
母の死後、やっと自分の気持ちを認めた。
母も、条件付きの愛だったにせよ、母なりに
わたしを愛していた。それはわかっているから
最期のお別れの時に母の愛を受け取った。
わたしも母に愛されたかった。
スキンシップや心のつながりが欲しかったけど
わたしの欲しかった愛は得られなかった。
それを、母に期待しても無理だとわかったから
諦めることにしたのに、それなのにまだ、過去と
同じ場所にとどまっているような感覚だ。
何度だって、母を捨て去りたい気持ちになる。
求めても得られない母娘関係を終わらせたくなる。
母はもう亡くなっているのに。
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わたしは何に執着しているの?
わたしは何を手放せばいいの?
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本来、こどもはお母さんが大好き。
こどもだったわたしも、母が好きだったはず。
幼いわたしはおんぶをせがみ、母に拒まれた。
その時の気持ちが出てこない思い出がある。
傷つきたくないから、母を求めなくなった。
母を嫌悪して軽蔑して、母への思いを隠した。
お母さんに甘えたい。でも甘えられない。
そのうち、自分の気持ちがわからなくなった。
わたしの心は、何かが足りない、欠けている。
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何が足りないの?何が欠けているの?
どうしたら、心を満たすことができるの?
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母が亡くなって母を見送る過程で、時間の経過と
ともに、わたしの母への思いは変化していった。
母の人生って一体何だったんだろう と思いを馳せ
母の人生を全肯定して、その人生に価値を感じた。
わたしに、母への感謝の気持ちが込み上げてきた。
自立した女性だったと母を見直したり
母の良い影響も悪い影響も、まるごと受け容れた。
母を認めることは自分を認めることになるという
気づきは、頑ななわたしの心を緩めていった。
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でもまだ、足りない、苦しいよ。
胸が締めつけられている。
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そうか、足りていないものがわかった。
自分のことを認めきれていないんだ。
母をまるごと受け容れられるようになったけど
わたしは、自分のすべてを受け容れていない。
こどもの頃からずっと、母が嫌だった自分。
その自分を認めたら、自分のすべてが消えてしまう
と思って怖かった。ネガティブな感情は感じ切った。
でも、裏だけのコインはないように
わたしには、母へのポジティブな感情もあったんだ。
まだ、認めきれていないのは、母への愛だ。
だけど
母に愛されたかった自分を認めることはできても
母を愛している自分を認めることができない。
「わたしは母を愛している」と
言葉にしようとするだけで、強烈な抵抗が渦巻く。
母への愛を認めようとすると、辛くてたまらない。
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母への愛を認めることが辛いのは、なぜ?
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愛していても片思いのような母娘関係。
わたしの愛は、母に届かない。
母とはわかり合えない。心はつながらない。
わたしの愛には、何の力もなかった。
わたしに愛があったことを認めると
わたしは無力で価値がなかったことになる。
無力感と無価値感を抱えて生きるのは辛い。
だから、母を愛している自分を否定した。
わたしには愛なんてなかった、ことにした。
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自分には愛がなかった、ことにしたら
辛くなるのは当然だよ。
人間の本質は愛なんだから。
愛を否定したら、究極の自己否定になる。
認めてあげなよ。
自分の愛を。
認めていいんだよ。
どんな愛でも。
いい加減、認めなよ。
「わたしは母を愛してる」って。
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夫や娘たちからたくさん愛をもらってきたけど
わたしの心には、穴が空いたままだった。
心の穴は、外側からは埋められない。
だってそうでしょう。
もともとあったものをなかったことにして
自分で作った心の穴だから。
自分が持っている愛に気づこう。
自分の愛を感じたら、心は満たされる。
自分の中の愛を大きく膨らませよう。
そしたら、萎んでできた心の穴は埋まる。
幼い愛だったとしても、わたしには愛があった。
こどもの愛には力がある。
無条件で愛されているのは、こどもではなく親 。
わたしは母を愛していた。
今も、わたしは母を愛している。
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やっと、自分の中に愛を取り戻したね。
もう、母娘関係への執着は手放せたよ。
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